アキラと再会
25. January 2009
朝8時、泊まっているゲストハウスまでCambodian Selft Help Demining(CSHD)のスタッフが迎えにきてくれた。バイクで出かける。シェムリアップ中心部から約70キロ、2時間あまりでアキラが地雷撤去を行なっているKokchambok村に着いた。
地雷原の近くに設けられた前線キャンプに入る。アキラの妻、Seng Hourtさんに迎えられる。アキラをはじめ撤去チームは作業中。アキラたちが戻ってk来るまでHourtさんから状況を簡単に聞かせてもらう。
昼食時になって隊員たちが地雷原から戻って来た。アキラも程なくして戻って来た。彼が日本に来た 年以来 年ぶりの再会。元気そうだ。昼食後、CSHDについて聞いた。
フリーのディマイナー(地雷撤去人)として村人のリクエストに応じて地雷・不発弾の撤去を続けてきたアキラ。「優先度の低い」村の地雷・不発弾の撤去及び処理を行なう、カンボジア人のために働くカンボジア人のNGOとしてCSHDを立ち上げた。2008年3月にCMAA (Cambodian Mine Action and Victim Assistance Authority) の認可を得て、2008年10月からこのKokchambok村の地雷原にて活動を開始した。
カンボジアでは現在、CMAC、MAG、HALO TRUST、カンボジア政府軍が地雷・不発弾撤去にあたっているが、アキラ率いるCSHDでは他団体の手がまわらない「優先度の低い」村の撤去を行なっていく。
2009年1月現在、撤去チームは1チーム。ディマイナーはアキラを含めて7人。医療担当、地域調整及び警備担当、事務スタッフを合わせスタッフは15人ほど。全員カンボジア人。活動資金は個人のアメリカ人、オーストラリア人から援助を受けている。政府やNGOなどの団体からの援助はない。また、アキラが創設した地雷博物館の現在の運営主体であるカナダのNGO、CLMMRFからのCSHDへの援助もないらしい。
2009年2月現在、CSHD地雷撤去チームは、シェムリアップ州Varin郡Kokchambok村にて撤去作業中。 村長、村の警察関係者、シェムリアップのMAPUからの要請を受けて、2008年10月から開始した。この村は内戦時、カンボジア政府軍が押さえており、1992年にカンボジア政府軍、警察がまわりから攻め込んでくるクメールルージュ軍に対抗して地雷を埋めた。1997年まで戦闘が続き、その後1998年から2003年ごろまで多数の地雷被害者が出た。被害者数は不明。現在、171世帯が暮らしている。
この村がCSHD地雷撤去チームの初任務である。地雷原の総面積30,000平方メートルのうち、現時点で10,000平方メートルの地雷・不発弾を撤去しており、2009年3月に完了の予定。 地雷原の浄化後は宅地利用。すでに15軒入る事が決まっている。なお、村からの報酬はなく特に協力は受けていない。
この地雷原から2009年1月25日現在で、地雷11個、不発弾5発を撤去し処理した。発見された地雷のタイプは、PMD82B、MN79、72A、Type 69、PMN-2、POMZ。すべて対人地雷で対戦車地雷は発見されていない。一番多いのはベトナム製の小型地雷、PMD82B。
地雷原の状況に関する説明を受け、同意書にサイン。地雷原内への立ち入りを許可された。防護服とヘルメットを着用して、アキラに従って入っていく。なお、写真撮影もアキラの許可、監視下で行なった。

地雷原はちょとしたジャングルで木々が生い茂っている。少しずつ切り開きながら地面が見える状態にして金属探知機で反応を探っていく。金属反応があれば慎重にまわりの土を掘り、その中に金属反応を示す金属片があるかどうか確かめる。土の中から反応があればプロッダーと呼ばれる棒を土の中に斜めから差し入れて、地雷があるかどうか確かめる。地雷が発見されれば、爆破処理を行なう。
1人のディマイナーが1日に作業出来る範囲は、幅1メートル、長さが50メートルから100メートルほど。金属反応が多ければその分、時間がかかる。チーム全体で1ヶ月に約1,800平方メートルの地雷原を浄化していく。また、1ヶ月に費用が3,000から4,000ドルほどかかる。年々、地雷・不発弾の犠牲者は減ってきているとはいえ、まだまだカンボジアに地雷・不発弾の脅威は存在し続けている。地雷・不発弾撤去は時間も労力もそして金もかかる。しかし、ひとつひとつ取り除いていくしかない。アキラのように強い意志で。
地雷原から出た。防護服とヘルメットを脱ぐ。まだそんなに暑い季節ではないが、じっとりと汗をかいていた。
夕方、アキラに誘われ村へ。村人たちが集まっていた。僕もおじゃましてごちそうになった。昼間の厳しい顔つきとはかわってリラックスしたいい表情だ。

これから街に戻るには遅くなってしまったので、彼らのキャンプに泊めさせてもらうことになった。今夜はハンモックで眠る。
- シェムリアップ州 Valin郡
- Kokchambok村
- 移動距離 74km
- 所要時間 2時間10分
- 移動手段 バイク
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[ティエンクー]
about this site
カンボジア地雷撤去キャンペーン [ Cambodia Mines-remove Campaign ]、バッタンバン駐在員、明博史 (Hiroshi Ake) が現地から発信するアンオフィシャル、カンボジア駐在日誌です。
オフィシャルHPは
http://www.cmc-net.jp
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